YouTubeの動画は今やあらゆる場所に活用されています。かつては個人発信のエンターテインメント目的がほとんどでしたが、今や企業もYouTubeを活用してさまざまな発信を行う時代となりました。
2021年の調査では、日本におけるデジタル系の利用時間において、YouTubeが36%を占めて1位となっています。しかも2位のLINEの10%を大きく引き離しており、日本人の生活にYouTubeが大きく影響を与えていると言えるでしょう。YouTubeを上手に活用した企業がマーケティングに成功している例も見られ、必要性は日々増しています。
参考:Tops of 2021: Digital in Japan
そこで本記事では担当者の方に向けて、YouTubeにおける動画制作の料金について詳しく解説していきます。工程別の料金相場だけでなく、動画制作料を安く抑える方法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
動画制作サービス「ムビサク」ではYouTube動画の豊富な制作実績があります。動画制作を検討している方はぜひ一度お問い合わせください。
ムビサクのYouTube動画制作について詳しく知りたい方はこちら
- YouTube動画制作の料金と相場
- YouTube動画制作の依頼方法
- YouTubeの動画制作料金を安く抑える方法
目次
そもそもYouTube動画は何に活用できるのか
各企業では、次のようなシーンでYouTube動画を活用しています。
- 採用活動
- 新商品PR
- 会社説明会
- ダイジェスト動画
いずれも動画時間は数分〜数十分であり、想定される視聴者によって動画の時間は変わってきます。たとえば採用動画は3分〜8分程度のものが多く、長すぎて離脱されないよう編集されているものがほとんどです。
実際、就活生も企業の採用動画を見ていることがデータからわかっています。転職エージェントサイトの「career ticket」が行なった調査では、70.7%の就活生が「就職活動で採用動画を視聴したことがある」とアンケートに回答しています。採用動画が、就活生の「情報源」となっている一面が見えました。
もし会社説明会で採用動画を活用したい場合は、以下の記事が参考となるでしょう。
他にもYouTubeを活かしたマーケティングでは、動画から直接ECサイトに集客を行う成功事例もあります。YouTubeマーケティングの手法や具体的な成功事例については、以下の記事にて解説しています。
これらの活用例から、YouTubeで自社の情報を発信しておくことが必要不可欠な時代と言えるでしょう。 YouTube動画についてさらに知りたい方は、以下にも弊社の動画制作実績が掲載してありますので、ご覧ください。
また無料見積もりも行っておりますので、まずはお問い合わせをお願いします。
時間別 | 15秒・1分・3分・10分以上の動画制作料金
時間別にみる動画制作の相場を以下にまとめました。なお想定として、動画素材は自社で用意しており、動画制作会社へ依頼するケースの料金です。
動画時間 | 用途例 | 価格帯 |
---|---|---|
15秒 | SNS広告動画 | 10万円〜60万円 |
30秒 | WEB広告動画 | 30万円~80万円 |
1分 | 商品・サービス紹介動画 | 50万円~100万円 |
3分 | 採用動画 | 70万円~200万円 |
10分以上 | ブランディング動画 | 200万円~400万円 |
このほか、タレントなどのキャスティングが必要な場合は別途費用が発生します。人件費も含めれば、100万円以上の費用が必要となる場合も珍しくないでしょう。
なお弊社では上記の相場よりも低価格で、高品質な動画制作を行なっています。詳しい料金は以下の記事をご覧ください。
工程別 | YouTube動画制作の料金と相場
YouTube動画の制作では、以下の3つの作業に費用がかかります。
- 企画費
- 撮影費
- 編集費
また上記に加え、制作する動画や目的によっては次の2つも必要でしょう。
- 図解イラストやアニメーションの挿入
- 動画公開後のデータ分析、運用支援
ここでは、上記5つの工程について制作料金の相場を解説していきます。
企画費
企画費の相場は、一般的に5万円~15万円です。
企画段階では、動画の目的を明確にし、目的に沿ったキーワードや、ターゲットとなる視聴者の疑問と回答を織り込んだ内容を展開させます。
制作したYouTube動画が失敗するかどうかは、企画・構成の品質で決まるでしょう。無料で視聴できるYouTubeは、興味がないと視聴者に判断されれば数秒で離脱されてしまうからです。
また使用目的にもよりますが、3〜5分程度の動画であってもストーリー性をもたせたり臨場感を演出したりするには、よく練られた企画・構成が欠かせません。視聴者の求める情報を洗い出し、掘り下げながら順序を整えていくため、ある程度の時間も必要でしょう。
このように企画と構成は動画の「生命」とも言えるため、企画・構成案の制作はできるだけ信頼できる企業に依頼すべきです。
撮影費
撮影にかかる費用の相場は、20万円~70万円程度です。そのため、企画に撮影を含めた料金の相場は、一般的に30万円~90万円です。
ただし、撮影まで依頼した場合は編集まで依頼することが多いため、総額70万円~300万円程度がかかるでしょう。撮影時には企画や構成の意図に沿ったカット割やカメラワークで撮影されます。そのため編集まで一気通貫で依頼するほうが、企画の目的や意図を理解したうえで動画制作が進められるので、編集だけ別会社に依頼することはあまりありません。
なお撮影は専用の機材・フォトグラファー・アシスタントなどの準備が必要となるため、企画・構成のみの依頼と比較して、金額が大きく上がることがほとんどです。動画の内容によってはスタジオを借りたり、自社であっても照明を設置したりと多額の費用がかかってくるでしょう。自社スタッフ以外のキャストを起用する場合は、さらに費用がかかります。
このように、撮影には多くのコストがかかるため、動画制作費の半分以上が撮影費を占める可能性もあります。
編集費
撮影にかかる費用の相場は、3,000円~10万円程度です。そのため、企画から編集までの全工程を依頼した場合、料金相場は40万円~100万円が一般的な相場です。
自社に動画制作部門がない場合、編集までの全工程を依頼することがほとんどでしょう。ただし、YouTubeの撮影はスマホで行われることもあり、シンプルな編集にすることで費用を抑えることも可能です。
編集の工程では、撮影された映像や音声を加工し、視聴者に魅力的な動画に仕上げていきます。YouTube動画は、視聴者を飽きさせないために短いカットを連続させたり、効果音を随所に挿入したりする編集が必要です。ほかにもエフェクトやトランジションの追加、テロップの挿入などが含まれます。
高い専門性とセンスが欠かせないため、信頼できる制作会社にお願いしたいところです。
なお弊社では、1法人様1回限りではありますがTRIALプランも用意しております。よろしければ下記のリンクからご覧ください。
また企画・構成案の作成まで無料で行うサービスも実施しておりますので、興味がありましたら下記よりお問い合わせをお願いします。
図解イラスト・アニメーションの挿入
オプションとして図解イラスト・アニメーションを動画に挿入する場合は、一般的に別途5,000円~1万円程度の追加費用が相場です。
会社説明会の動画や商品紹介の動画であれば、図解イラストやアニメーションを挿入することでわかりやすい動画に仕上げられます。
また効果的なイラスト・アニメーション挿入は、視聴者の離脱防止にもつながるでしょう。どれだけ内容が濃く勉強になる動画であっても、単調な動画になると視聴者は「つまらない・飽きた」と感じてしまいます。離脱を防ぎ、動画を最後まで視聴してもらうためにも、イラストやアニメーションの挿入は欠かせません。
データ分析や運用支援
YouTubeで動画を公開した場合、視聴回数や視聴維持率などのデータ分析が可能です。これらのデータを分析し、運用支援(コンサルティング)を依頼できる動画制作会社も存在します。一般的な相場は、月額30万円〜50万円程度です。
なお、分析と運用支援には継続した運用が必要なため、多くの企業では複数月利用が原則となっています。
新商品の販促や採用動画としてYouTubeに公開する場合は、データをふまえた数値改善が行われるため、コンサルティングの追加費用が必要となるでしょう。
YouTube動画制作の依頼方法
YouTubeの動画制作を依頼する場合、発注先は「個人・フリーランス」または「動画制作会社」のいずれかとなるでしょう。ここではこの2つの発注先について、メリット・デメリットをまとめます。
方法1:個人・フリーランスへ依頼
個人・フリーランスに動画制作を依頼する場合、次のメリットとデメリットが考えられます。
メリット | 低コストと柔軟性 |
デメリット | 品質のばらつきと納期の遅延 |
個人・フリーランスに外注する最大のメリットは、動画制作会社に依頼するよりも低コストで依頼できることです。上記に述べた料金相場は企業を想定していますが、個人に依頼すればさらに低コストで制作できるでしょう。
一方で、個人のスキルにクオリティが左右されるため、動画の品質が保証されないというデメリットもあります。また同時に複数の動画制作を依頼すると、納期が遅れる可能性も高く、スピード感が失われてしまいます。
動画のテイストを統一するためには、別々のフリーランスへの発注も避けたほうがよいので、一度に動画が仕上がらないことは想定しておかねばなりません。
個人・フリーランスへの依頼方法とメリットについては、以下の記事でも解説しています。
方法2:動画制作会社へ依頼
動画制作会社に依頼する場合、次のメリット・デメリットが考えられます。
メリット | 品質と納期が保証される |
デメリット | 費用が高く、柔軟性が低い可能性あり |
動画制作会社であれば、動画の品質が低いまま納品されることはありません。
動画制作の専門スタッフが集まっているため、YouTube動画制作に関する知識が豊富です。納品前には複数人のチェックも通るため、担当スタッフのスキルによる差がなく、高いクオリティの動画が期待できるでしょう。
一方で個人よりも費用が高くなり、制作会社独自の制作スタイルもあるため柔軟性が低い可能性もあります。ただ視聴者にとっては、動画のクオリティと自社の魅力がリンクして感じられるはずです。動画が低品質な場合、自社を「魅力のない会社」と判断される恐れもあります。
信頼できる個人・フリーランスがいる場合を除き、プロ集団である動画制作会社に依頼したほうが失敗は少ないでしょう。また制作スタイルに関しては、見積もり検討の段階で丁寧な打ち合わせを行えば回避できます。
失敗しない!YouTubeの動画制作会社の選び方
動画制作会社に依頼する場合、どのような点に注目して選べばいいのでしょうか。
ここでは、2つの観点に絞って「失敗しない制作会社の選び方」をお伝えします。
動画制作会社の得意分野を知る
動画制作会社を選ぶときは、制作実績をホームページで確認し、得意分野を把握してから発注しましょう。
得意分野を把握する観点の例を以下に示します。
- スタイル:実写とアニメーション、いずれが多いか
- 動画時間:短編と長編、どちらが多いか
- 編集:ポップな雰囲気か、硬いビジネス寄りの雰囲気か
これらの観点で実績を見ておけば、自社の動画制作の目的に合わせて発注先を絞れるはずです。
また会社の実績や評判をチェックすることも大切です。第三者の評判や口コミがわかれば、さらに候補を絞り込めるでしょう。ここで大切なのは「悪い評判」にも目を通すことです。
すべてが完璧な会社はほぼ存在しないので、悪い評判を見たうえでリスクが許容できる範囲かを検討し、発注の可否を判断していきます。
動画制作会社の見積書を事前によく確認する
動画制作会社を選ぶときは見積書をよく確認し、項目や単価の疑問を解消しておきましょう。
見積もりは工程別で記載されることが一般的です。依頼したい工程や、その単価が予算と合っているかを確認しておきます。動画制作に詳しくない社員が見積書をチェックする場合、費用だけに目が行きがちです。しかし依頼する工程に抜けもれがないか確認することも、非常に重要となります。
できるだけ動画制作のノウハウや経験がある社員と一緒にチェックすると、のちのトラブルを防げるはずです。
なお動画制作の知識をもつ社員がいない場合は、以下の記事を参考にして見積書をチェックすることで、ミスが予防できるでしょう。
YouTubeの動画制作料金を安く抑える5つの方法
動画制作はコスト削減を目的として活用されるケースも多くあります。
そこで、さらに費用を安く抑えるための方法を以下5つ紹介していきますので、ご覧ください。
- 予算と目的を明確にする
- 出演者や場所を固定する
- アニメーションにする
- 動画制作の一部を内製化する
- 動画制作をまとめて依頼する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1:予算と目的を明確にする
YouTube動画の制作料金を安く抑えるには、予算と明確な目的を決めておくことが重要です。
動画制作にかかる費用は企画・構成や編集に加え、音楽やアニメーション挿入などさまざまな要素が含まれており、それぞれの相場が異なります。クオリティを追求するあまり多くの要素を追加した結果、予算を超えてしまう恐れもあるでしょう。
また編集が進んだ状態での追加や修正などは、別料金がかかる可能性もあります。事前にしっかりと動画制作の目的を決めておけば、企画・構成案の段階でかかる費用も確定するはずです。結果として無駄な出費を避け、効果的な動画に仕上がるでしょう。
2:出演者や場所を固定する
出演者や場所を固定することで、動画素材をまとめて撮影できます。スタッフが出演していて出演料が不要な場合もありますが、撮影のためにリソースがとられるので、間接的なコストが発生します。場合によってはインセンティブが必要なケースも考えられるので、できるだけ一度にまとめたほうがよいでしょう。
また撮影場所を借りる場合は費用が発生しますので、事前に必要なシーンを洗い出しておき、まとめて撮影しておきます。自社内で撮影が完結するとしても、業務を一部ストップする必要があるかもしれません。とくに複数のYouTube動画を制作するときは、できるだけまとめて撮影できるように予定を組んでおきましょう。
3:アニメーションにする
アニメーションは属人性がなく、退職や異動によるスタッフ変更が影響しないため、長く使えるメリットがあります。よくある失敗例が、インタビューで登場したスタッフが退職してしまい、動画を再編集しなくてはならなくなるケースです。すでに不在であるスタッフを登場させることは得策とは言えないでしょう。
しかしスタッフが変わるたびに動画を作り直すのは、リソースやコスト面いずれにおいても無駄と言えます。アニメーションであれば、このような属人性によるトラブルがないため、さまざまな場面で活用が可能です。
またアニメーションであれば、実写と違って伝わる情報を制限できるメリットもあります。実写の場合は、背景に映るものが気になったり人物の服装に関心が向いたりして、視聴者の集中力を切らしてしまうかもしれません。
しかしアニメーションであれば、そのような余計な要素をなくせるため、情報が正しく伝わる効果も期待できます。たとえば採用動画であれば、視聴する求職者とのミスマッチを防ぎ、早期退職による採用コストの無駄を防げる可能性もあるでしょう。
なお弊社でもアニメーションの動画制作が可能です。キャラクターアニメーションやホワイトボードアニメーションなど種類も豊富ですので、興味がある方は下記よりご覧ください。
また無料見積もりも行っております。以下よりお問い合わせいただくことで対応が可能です。
4:動画制作の一部を内製化する
動画制作の工程を一部自社で行い、費用を抑える方法も考えられます。
以下に内製化した場合のコストカット例をまとめます。
撮影 | 動画素材を自社で用意し、編集のみ依頼する |
編集 | カットと簡単な編集のみを依頼し、効果(エフェクト)は自社で挿入 |
音楽 | 無料の音源を利用する |
ナレーション | 自社スタッフで行う |
以上のような工夫により、製作費用を抑えられるでしょう。
5:複数の動画制作をまとめて依頼する
動画制作をまとめて依頼することで、割引があったり作業工程をカットできたりする可能性があります。
たとえば「採用動画」と「イベントのダイジェスト動画」を依頼する場合、どちらも「スタッフが働いている様子」のカットを使えるはずです。
また「オフィスツアーの動画」があれば、新卒採用だけでなく中途採用向けの動画どちらにも挿入できるでしょう。動画をまとめて依頼することで、本数による割引も考えられますが、同じカットを使えるという点でもコストダウンを求められるでしょう。
そして金銭面のコストだけでなく、納期の短縮や動画の雰囲気が統一できるなど、他のメリットも考えられます。
YouTube動画制作の料金に関するよくあるご質問
YouTube動画制作の料金についてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
- YouTubeの動画編集は1本いくらですか?
- YouTubeの動画編集は、一般的に3,000円~100,000円程度です。YouTube動画の企画から編集までの全工程を依頼した場合は、40万円~100万円程度が相場のため、費用を抑えることができます。YouTubeチャンネルに毎日投稿しているのであれば、低単価で量産できるのでおすすめです。
- 動画制作の相場は30秒でいくらですか?
- 30秒程度の動画制作であれば、相場は30万円~150万円ほどが一般的です。制作費の上下幅が大きいのは、差揖斐の有無やアニメーションのこだわりによって費用が変わるからです。想定した予算内で最も効果的な動画になるように制作会社へ依頼することがおすすめです。
- 動画制作の相場は3分でいくらですか?
- 3分ほどの動画になると、一般的な相場は70万円~200万円程度です。動画広告だけではなく、採用活動や企業ブランディングにも用いられるため、細部へのこだわりや芸能人のキャスティングなどを検討する企業も多くあります。ただし、実写動画よりもアニメーション動画のほうが比較的安価に制作することもできます。
まとめ
YouTubeの動画制作について、料金の相場と具体的工程、費用を安く抑える方法について解説してきました。
もう一度工程別の料金相場を以下にまとめます。
工程 | 料金相場 |
---|---|
企画 | 10万円~50万円 |
企画+撮影 | 60万円~250万円(出演者費用込み) |
企画+撮影+編集 | 70万円~300万円(出演者費用込み) |
外注先としては個人・フリーランスと動画制作会社が考えられます。
フリーランスへの依頼は低価格ではありますが、企業のブランディングを考えるなら、品質が保証される動画制作会社への発注がトラブルになりにくいでしょう。
なお弊社は、個人・フリーランスに近い低価格ながら高品質での動画制作が可能です。企画から構成案作成まで無料で行っており、1法人様1回限定のTRIALプランも用意してありますので、よろしければ以下をご覧ください。
また無料見積もりに関するお問い合わせは、以下よりお願いします。