Instagramは、若者を中心に人気を集めている動画発信に特化したSNSです。総務省が発表した調査によると、Instagramの利用率は10代が70.0%、20代が73.3%で、全年代の利用率においてはLINE・YouTubeに次ぐシェアを誇っています。
参考:総務省「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
多くのユーザーが利用するInstagramでは、集客や認知度アップを目的に動画広告を発信する企業が増えています。というのも、Instagram動画広告は低コストで始められ、費用対効果を高めやすい点が魅力的だからです。
本記事では、Instagram動画広告の事例や種類を詳しく解説します。効果を出すためのポイントや入稿方法にも触れているので、動画広告の活用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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- Instagram動画広告の活用事例
- Instagram動画広告の種類と成功させるポイント
- Instagram動画広告の入稿方法
目次
Instagram動画広告の種類
Instagram動画広告の種類は、以下の4つです。
- フィード広告
- ストーリーズ広告
- リール広告
- ディスカバリー広告
それぞれの特徴を押さえて、活用するInstagram動画広告を検討しましょう。
動画広告のメリットや種類は以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
フィード広告
【デザインの推奨事項】
ファイルタイプ |
・MP4 ・MOV ・GIF |
アスペクト比 | 4:5 |
解像度 | 1,080×1,080ピクセル以上 |
動画のキャプション | 任意 |
動画音声 | 任意 |
フィード広告とは、Instagramのタイムラインに表示される広告です。ユーザーの投稿に溶け込んで掲載されるため、スクロールによって動画広告を自然に視聴してもらえます。
商品の購入やサービスの利用を訴求するよりも、商品やブランドの認知拡大に用いられる場合が多いです。
ストーリーズ広告
【デザインの推奨事項】
ファイルタイプ |
・MP4 ・MOV ・GIF |
アスペクト比 | 9:16 |
解像度 | 1,080×1,080ピクセル以上 |
動画のキャプション | 任意 |
動画音声 | 任意 |
ストーリーズ広告とは、Instagramのストーリーズ内に表示される広告です。ストーリーズとは複数の写真や動画をスライドショーのように表示できる投稿方法で、フルスクリーンで大きく表示されます。
通常の投稿は24時間経過すると自動で消えますが、ストーリーズ広告は出稿期間を設定可能です。複数の写真や動画で動きをつけられ、フルスクリーン表示によって迫力のある訴求を実現しています。
SNS広告における縦長動画のメリットや活用事例は以下の記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
リール広告
【デザインの推奨事項】
ファイルタイプ |
・MP4 ・MOV |
アスペクト比 | 9:16 |
解像度 | 500×888ピクセル以上 |
動画のキャプション | 任意 |
動画音声 | 任意 |
リール広告とは、縦型動画を発信できる「リール」に表示される広告です。リール専用のタブや発見タブなどさまざまな場所に表示され、動画広告をユーザーに見てもらうチャンスが広がります。
最大15分で動画広告を投稿できるため、広告内容に応じて長尺の動画発信も可能です。視聴者はリール広告に対して「いいね!」やコメントをつけられるため、広告への反応を計測できます。
ディスカバリー広告
【デザインの推奨事項】
ファイルタイプ |
・MP4 ・MOV ・GIF |
アスペクト比 | 4:5 |
解像度 | 1,080×1,080ピクセル以上 |
動画のキャプション | 任意 |
動画音声 | 任意 |
ディスカバリー広告とは、Instagramの発見タブに広告を表示できる機能です。発見タブとは画面下の虫眼鏡アイコンから確認できる機能で、ユーザーの興味・関心に合わせた投稿が表示されます。
興味に近いコンテンツとして動画広告が表示されるため、視聴によって行動を促しやすいのが特徴です。フォローしていない場合も表示されるのも特徴で、ユーザーにとって発見タブの投稿はすべて見慣れないため、他の投稿に馴染みやすくなります。
Instagram動画広告の事例5選
Instagram動画広告は、多くの企業で活用されています。中でも特徴的な事例を5つピックアップしました。
- Netflix
- パナソニック株式会社
- 株式会社ツヴァイ
- ブルガリ
- ON
コンセプトや特徴に着目し、自社のInstagram動画広告制作のヒントを見つけましょう。
SNSの動画広告事例は以下の記事で紹介しているので、あわせて確認してみてください。
Netflix
引用:KAIZEN PLATFORM|インスタグラム動画広告完全ガイド|基礎知識と成功事例を解説
Netflixは、今でこそ動画配信サービスでシェアを獲得していますが、当初は認知拡大のためにInstagram動画広告を活用しています。
動画内では街並みや夜景などを背景に、始まりから終わりまでブランドロゴを表示し、「Netflix」という名前を強くアピールしているのが特徴です。テキストを一切入れず、ブランドロゴがユーザーの印象に残る動画に仕上げています。
パナソニック株式会社
引用:パナソニック株式会社: Instagram広告の成功事例
パナソニック株式会社では、高級トースター「オーブントースター ビストロ」の新モデルPRのためにInstagram動画広告を配信しました。
動画広告の配信はもちろん、消費者ニーズをリサーチする段階からInstagramを活用し、ユーザーに響くコンセプトや内容を検討しています。
実際の動画広告は、トースターで焼いたパンの美味しそうな見た目が食欲をそそり、このトースターでパンを焼いてみたくなる魅力的な内容です。難しい操作はなく、おまかせで美味しく焼き上げることもシンプルに伝えています。
株式会社ツヴァイ
引用:株式会社ツヴァイ|Instagram広告の成功事例|Instagram Business
株式会社ツヴァイは、業界最大級の結婚相談所「ツヴァイ」を運営する結婚相談所です。結婚相談所サービスの新規会員を獲得するために、Instagram動画広告のストーリーズ広告を活用しています。
Instagram動画広告ではターゲットを若い女性に絞り、年齢や結婚歴などでターゲティングし、ターゲットに合ったメッセージを発信しているのが特徴です。
また、一般ユーザーが使うステッカーやテキストなどを入れて広告感を抑え、ストーリーズ広告のクリックを促している点も特徴と言えます。
ブルガリ
引用:Bulgari|Instagram Ads Case Study
ブルガリはイタリア・ローマで創業したブランドで、高級宝飾品を専門に取り扱っています。Instagramでは、寄付活動を後押しする動画広告を配信しました。
ブルガリとセーブ・ザ・チルドレンのパートナーシップ10周年を記念し、動画広告を配信しています。span class=”marker”>ブルガリからの発信だけではなく、50人以上のインフルエンサーからもストーリーズから寄付を呼びかけ、広く活動を呼びかけているのが特徴です。
Instagram動画広告は商品・サービスの集客や認知拡大などに使われる機会が多いですが、活動の周知や推進にも役立つことがわかる事例と言えます。
ON
引用:On: Instagram Ads Case Study|Instagram Business|Instagram for Business
ONはスイス生まれのスポーツブランドで、高機能なランニングシューズを展開しています。
ONでは、スマホに特化した動画を制作し、スマホユーザーに響くInstagram動画広告を発信しているのが特徴です。商品写真を大きく映し、シューズやテキストのダイナミックな動きが印象に残ります。
Instagram動画広告を成功させる8つのポイント
Instagram動画広告を利益や集客につなげるためには、8つのポイントがあります。
- 広告の目的とターゲットを明確にする
- 一般の投稿とサイズを合わせる
- 短い秒数でコンパクトにまとめる
- 最初の数秒で興味を惹きつける
- CTAボタンが見えるようにテキストを入れる
- 無音でも伝わるようにする
- 公開前に内容をチェックする
- 必要に応じて外注を検討する
画面サイズや秒数など細かい部分に気を配り、効果的なInstagram動画広告を制作しましょう。
動画広告の作り方は以下の記事で初心者向けに易しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
広告の目的とターゲットを明確にする
Instagram動画広告を制作する前に、広告を出稿する目的とターゲットを明確にしましょう。
動画広告の目的は集客や認知拡大などがあり、目的に応じた内容の動画を制作する必要があります。たとえば、サービスの認知拡大を目的にするなら、商品の特徴や使い方よりもブランドロゴやコンセプトなどを訴求する方が効果的です。
ターゲット設定では、動画広告を誰に見てもらいたいかを考えましょう。自社の商品・サービスを利用している顧客の属性や特性を分析し、動画広告を見せたい人物像を細かくイメージするのがポイントです。
一般の投稿とサイズを合わせる
InstagramをはじめとしたSNSのユーザーは、ユーザーの投稿を楽しむために利用しているため、一目で広告だとわからない工夫が必要です。
動画のサイズが一般の投稿と大きく異なると、広告感を与えやすくなる場合があるため、動画広告のサイズを一般の投稿と合わせましょう。
動画のサイズは、Instagramが推奨している以下のアスペクト比に合わせるのがポイントです。
広告の種類 | アスペクト比 |
---|---|
フィード広告 | 4:5 |
ストーリーズ広告 | 9:16 |
リール広告 | 9:16 |
ディスカバリー広告 | 4:5 |
参考:Instagramでシェアする写真の画像解像度|Instagramヘルプセンター
短い秒数でコンパクトにまとめる
Instagramでは短い動画をサクサク見ていくユーザーが多いため、動画広告を最後まで見てもらうためにはコンパクトにまとめましょう。
商品の魅力やブランドイメージを印象づけるためには、15秒程度に収めるのがおすすめです。すき間時間で視聴してもらいやすくなり、動画広告の効果を期待できます。
最初の数秒で興味を惹きつける
動画広告を15秒程度の短時間にまとめつつ、数秒で興味を惹きつける構成を心がけましょう。Instagramでは興味のない投稿を簡単にスキップできるため、冒頭で心をつかむことが重要です。
商品のキャッチコピーやブランドのコンセプトを大きく表示したり、動きのある映像から始めたりすると、印象的なファーストビューによって離脱されにくくなります。
CTAボタンが見えるようにテキストを入れる
Instagram動画広告の中でも、ストーリーズ広告はテキストを入れる位置に注意が必要です。画面下部にユーザーの行動を促すCTAボタンが配置されるため、重ならないようにテキストを入れる必要があります。
テキストがCTAボタンに被ると、動画が見にくくなったり、コンバージョンが少なくなったりするため、動画広告制作後のプレビュー確認を欠かさず行いましょう。
無音でも伝わるようにする
Instagramはスマホで気軽にチェックでき、外出先や交通機関の中など無音で視聴するユーザーが多くいます。
音を出せない環境での視聴を想定し、字幕や画像を入れるのがおすすめです。重要なポイントをテキストや画像で表示することで、無音で視聴するユーザーにも効果的にアプローチできます。
公開前に内容をチェックする
InstagramをはじめとしたSNSは拡散力が高く、良い内容も悪い内容も思わぬ広がりを見せる場合があります。動画広告は集客やブランディングに効果的ですが、内容によってはイメージダウンにつながるため、内容を確認するために公開前にチェックが必須です。
また、Instagramには広告ポリシーがあり、不適切な内容や表現が含まれていた場合、広告を出稿できません。規定に準じた広告を配信するためにも、公開前のチェックは慎重に行いましょう。
必要に応じて外注を検討する
効果的なInstagram動画広告を制作するためには、冒頭数秒間のインパクトやテキスト・音声編集などのスキルが求められます。
内容次第では広告効果が現れなかったり、かえってイメージを下げたりする可能性があるため、自社にノウハウがない場合は外注するのがおすすめです。
SNS動画に強い制作会社に依頼すれば、プロによってユーザーに響くInstagram動画広告を制作してもらえます。動画制作の工数がかからないため、ノウハウはあるもののリソースが足りない場合にも外注は検討したい方法です。
弊社では、Instagram動画広告の制作サービスを提供しており、お客さまの要望に合わせて制作した実績を下記のページで公開しています。Instagram動画広告のメリットや活用シーンなどもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
また、弊社では無料相談を実施しています。サービス内容や費用などを知りたい方は、ぜひ気軽にご相談ください。
Instagram動画広告の入稿方法
最後に、Instagram動画広告の入稿方法を解説します。入稿の流れは、4つのステップです。
- Facebookページを作成しInstagramと連携する
- キャンペーンの目的を設定する
- 広告セットを作成する
- 動画広告を設定する
ステップごとに設定方法を解説するので、順序良くInstagram動画広告の配信をスタートさせましょう。
1.Facebookページを作成しInstagramと連携する
Instagram動画広告を出稿するためには、Facebookページとの連携が必要です。Facebookページを持っていない場合は、Facebookに登録し、ビジネスアカウントを取得しましょう。
InstagramとFacebookは、InstagramアプリまたはFacebookから連携できます。アカウントページから「設定」を開き、連携したいInstagramまたはFacebookのアカウントを選択することで連携が可能です。
2.キャンペーンの目的を設定する
配信する動画広告素材の用意ができたら、キャンペーンを作成します。キャンペーンはInstagramのビジネスマネージャの中にある広告マネージャから作成可能です。
キャンペーンの作成は、以下の手順で進めましょう。
- 広告マネージャの「作成」を選択する
- キャンペーンの目的を選択する
キャンペーンの目的には、以下のような選択肢があるので、当てはまる項目を選択しましょう。
目的の種類 | 項目 |
---|---|
認知 |
・ブランドの認知度アップ ・リーチ |
検討 |
・トラフィック ・エンゲージメント ・アプリのインストール ・動画の再生数アップ ・リード獲得 ・メッセージ |
コンバージョン |
・コンバージョン ・カタログ販売 ・来店数の増加 |
3.広告セットを作成する
次に、動画広告のターゲットや出稿期間などを決める広告セットを設定します。広告セットの設定手順は、以下の通りです。
- 予算を設定する
- オーディエンスを設定する
- 配置を設定する
予算は、「1日の予算」または、掲載予定期間内の上限予算額を設定できる「通常予算」のいずれかを選択できます。1日の予算を設定すると、既定の予算に達した時点で広告配信が止まるため、1日あたりの予算が明確な場合に便利です。
オーディエンスとは、動画広告を誰に届けたいかを設定する項目で、以下の3つから選択できます。
オーディエンスの種類 | 概要 |
---|---|
コアオーディエンス | ユーザーの居住地や年齢などの属性をもとにターゲティングできる |
カスタムオーディエンス | Instagramを利用している既存顧客のデータを活用し、既存顧客へのキャンペーン案内やリピート促進を実施できる |
類似オーディエンス | すでに設定されたオーディエンス設定を活用し、近い属性のユーザーに広告を配信できる |
配置では、動画広告をInstagramのどこに表示するかを設定できます。Instagram内のフィードやストーリーズなどのほか、Facebookへの動画広告の配信設定も可能です。
Instagramの広告マネージャでは設定した広告セットにおける成果の予測を確認できます。広告マネージャの予測を参考に、より成果の出やすい広告セットを設定しましょう。
4.動画広告を設定する
最後に、出稿する動画広告の設定を行います。Instagram広告の種類別の入稿規定は、以下の通りです。
広告の種類 | ファイルタイプ | アスペクト比 | 解像度 |
---|---|---|---|
フィード広告 |
・MP4 ・MOV ・GIF |
4:5 | 1,080×1,080ピクセル以上 |
ストーリーズ広告 |
・MP4 ・MOV ・GIF |
9:16 | 1,080×1,080ピクセル以上 |
リール広告 |
・MP4 ・MOV |
9:16 | 500×888ピクセル以上 |
ディスカバリー広告 |
・MP4 ・MOV ・GIF |
4:5 | 1,080×1,080ピクセル以上 |
画面右下にある「公開する」を選択すると、各種設定が完了し、動画広告が配信されます。
Instagram動画広告の事例に関するよくあるご質問
Instagram動画広告の事例についてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
- Instagramの動画広告の課金形態の種類は何がありますか?
-
Instagramの動画広告の課金形態は、主に4種類があります。
・CPM(インプレッション課金):1000回表示につき費用が発生
・CPC(クリック課金):広告をクリックした際に費用が発生
・CPI(インストール課金):アプリをインストールした際に費用が発生
・CPV(動画再生課金):動画が15秒以上再生された際に費用が発生 - Instagram広告は1日あたりいくらで配信できますか?
-
Instagram広告は、1日あたり100円から配信できます。最低出稿金額が100円と低価格で、予算や配信期間などを自由に設定できる「セルフサーブ型」という料金体制になっています。
1日あたり100円で配信する場合、広告の表示回数やリーチ数は少なくなりますが、まずは試しに広告を出稿してみたいという場合におすすめです。 - Instagramで長い動画を載せる方法はありますか?
- Instagramで長い動画を載せる方法は2つあります。1つ目の方法は、IGTVに投稿する方法です。IGTVは、Instagramが提供する長尺動画共有サービスで、最大60分の動画を投稿できます。2つ目の方法は、YouTubeにアップロードして、Instagramのストーリーにリンクを貼る方法です。
まとめ
Instagram動画広告の事例は、動画素材を制作する際にヒントにしたい貴重な参考資料です。動画の構成や秒数、編集の仕方などに注目し、自社の動画広告に良い点を積極的に取り入れましょう。
「コンパクトにまとめる」「冒頭の数秒間で興味を惹く」といったポイントも大切にすると、よりユーザーに響く動画広告に仕上がります。
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