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ティザー動画とは?失敗しない動画制作の手順や成功事例も徹底紹介

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船木 佑哉

<動画事業部 部長>

ティザー動画とは?失敗しない動画制作の手順や成功事例も徹底紹介

ティザー動画はマーケティング活動において注目されている手法のひとつです。

これまでは企業が新製品やアプリをリリースする際、公開の1ヶ月以上前から街頭などで告知する方法がとられてきました。その手法がインターネット上にも広がり、YouTubeやTwitterなどのSNSでもティザー動画が配信されています。

そこで本記事では、ティザー動画の制作手順を中心に、失敗しない動画制作のコツや成功事例を紹介します。

最後までご覧いただければ、ティザー動画の制作がスムーズに進み、効果的なマーケティングが行えるはずです。

動画制作サービス「ムビサク」ではアプリ紹介動画の豊富な制作実績があります。動画制作を検討している方はぜひ一度お問い合わせください。

  • ティザー動画とPVの違い
  • ティザー動画の作り方と制作のコツ
  • ティザー動画の成功事例

ティザー動画とは

ティザー動画とは

ティザー動画とは新製品・新サービスのリリースに向けて配信され、視聴者の興味や関心をひきつける目的で制作される動画 です。なお、ティザー(teaser)とは「焦らす」という意味の英語からきています。

映画の予告編のように詳細はあまり明かさず、商品やサービスの一部だけを見せることで、視聴者にワクワク感をもたせる効果があります。

好奇心をもった視聴者は「どのような商品だろう?」と気になり、次の情報を待ち望むようになるでしょう。

なお動画マーケティングについてより詳しく知りたい方は、以下もご覧ください。

ティザー動画に欠かせない要素

ティザー動画には以下の3つが欠かせません。

要素 理由
インパクト 動画を視聴してもらうため
わかりやすさ 短い動画時間で完結にメッセージを伝えるため
独自性 差別化によって視聴者の離脱を防ぎ、最後まで見てもらうため

上記3つの要素を入れてティザー動画を制作すれば、視聴者の記憶に残りやすく、次の動画配信を楽しみにしてもらえるでしょう。

ティザー動画とPVの違い

ティザー動画とPV(プロモーション・ビデオ)は目的と表現の仕方に違いがあります。

ティザー動画 PV
目的 新商品やイベントを予告し、視聴者の興味を引くこと 商品やサービスの全体像を詳しく紹介すること
特徴 5分以内の短い動画で、情報量はおさえてミステリアスにする 動画は長めのものもあり、具体的なメリットや購入方法がわかる

上記の違いを踏まえて、ティザー動画をどのように制作していくか解説します。

なおプロモーションに関しては、以下の記事も参考にしてください。

ティザー動画の制作手順4ステップ

ティザー動画の制作手順4ステップ

ティザー動画は、次の4つのステップで制作するとよいでしょう。

  1. ティザー動画の制作目的を決める
  2. ティザー動画の構成を決める
  3. 撮影・素材を制作する
  4. 編集して調整する

それぞれ解説します。

1:ティザー動画の制作目的を決める

まずティザー動画を制作する目標と計画を立てます。

新製品やイベントの予告であれば、何ヶ月前から何種類のティザー動画を制作するのか、予算や制作にかかる期間をふまえて考えましょう。とくにティザー動画は情報を小出しにする手法なので、何本の動画でどこまで見せていくのかという「ストーリー性」が重要です。視聴者にストーリーを感じさせられれば、次に配信する動画も見てもらえるでしょう。

ただ視聴者の期待値を上げすぎないよう注意が必要です。情報量や見せ方のバランスを何度も検討しておくとよいでしょう。

なお動画のアイデアを生み出す方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

2:ティザー動画の構成を決める

新製品やサービスの発売までの動画本数が決まったら、各動画の構成を決めます。

一般的にティザー動画は数10秒〜2分程度の長さが目安なので、テンポよくストーリーを伝える必要があります。各カットの概要やBGM、挿入するキャッチコピーなどを細かく設定して、視聴者が飽きずに理解できるように工夫しましょう。

なお動画の構成については、以下でも詳しく解説しています。

また製品に関するデータが必要であれば、制作が始まる前に用意しておくと作業がスムーズです。なお制作のコツについては後述します。

3:撮影・素材を制作する

構成が決まったら、動画撮影に入ります。

ティザー動画は意図的に情報を制限するため、製品のシルエットや一部だけアップしたカットを撮影することがあります。このような構図での撮影が難しい場合は、アニメーションでの制作も効果的です。アニメーションは実写で難しい描写も自由に行えるため、アイデアどおりに表現しやすいメリットがあります。

たとえば以下は、弊社制作ではありませんが、ボードゲームのティザー動画です。ボードゲームに設定されたストーリーに「魔王」が登場しますが、動きのあるアニメーションならボードゲームの世界観を表現しやすくなります。

引用:toio™ 「大魔王の美術館と怪盗団」ティザー動画

4:編集して調整する

動画素材が集まったら構成にしたがってストーリーを組み立てていきます。

このとき、BGMやSE(効果音)を入れ、視聴者がワクワクするように演出していきましょう。

とくにBGMの使い方は非常に重要です。ティザー動画では視聴者の鼓動を速めるアップテンポなものや、ミステリアスな雰囲気を醸し出すBGMが多く使われます。のちほど紹介する事例を参考に、自社の動画に合ったBGMを挿入しましょう。

効果的なティザー動画を制作する3つのコツ

効果的なティザー動画を制作する3つのコツ

効果的なティザー動画を制作するコツは、以下の3つです。

  • 冒頭の数秒で視聴者を引きつける
  • 発売に近くなるほど配信を多くする
  • 期待感を演出する

それぞれ解説します。

コツ1:冒頭の数秒で視聴者を引きつける

視聴者は最初の1〜3秒で動画を視聴するか決めると言われています。そのため視聴者に動画を最後まで見てもらうには、動画の冒頭で視聴者を引きつける工夫が必要です。たとえば、以下のような工夫があげられます。

  • キャッチコピーで「どのようなサービスだろう?」と引きつける
  • 壮大なBGMで「何かがはじまる」と感じさせる
  • ほの暗い画面からスタートさせ「物語のはじまり」を感じさせる

視聴者が視聴するきっかけを作りましょう。

コツ2:発売に近くなるほど配信を多くする

発売日が近づくにつれて、動画の配信頻度を高くすると効果的です。

何度も動画に触れると「多く接触したものに好感を抱きやすい」という単純接触効果が働きます。そのためユーザーは期待感をもって発売を待つはずです。なお発売日直前は、10秒〜20秒前後の短いティザー動画を毎日発信するとよいでしょう。

コツ3:期待感を演出する

ティザー動画を飽きずに視聴してもらうには、期待感が重要です。

たとえば新しいアプリのリリース時であれば、新しい機能を順番に公開したり、アプリを使うメリットなどを提示したりすると、視聴者の期待が膨らみます。

またカウントダウンを表示する方法も有効です。ティザー動画が公開されるたびに「リリースまであと◯日」と期限を迫られる行動したくなってしまう心理から、アプリのインストールや購入などの行動につながることも期待できます。

ムビサクでは様々な種類の動画を制作していますので、ぜひ一度ご相談ください。

また、ムビサクには豊富な動画制作の実績がありますので、こちらからご覧ください。

ティザー動画の成功事例5選

ティザー動画の成功事例5選

ティザー動画の成功事例として、以下5つを紹介します。

  • 事例1:【高知観光】未来観光NIN-NINの紹介ティザー動画
  • 事例2:【株式会社バンダイナムコエンターテインメント】アプリ紹介ティザー動画
  • 事例3:【NUMAnimation】TVアニメ紹介ティザー動画
  • 事例4:【株式会社SUBARU】LEVORG紹介ティザー動画
  • 事例5:【株式会社アドレクス】AD-REXの紹介動画

なお事例5以外は弊社制作ではありませんが、参考になるため引用しています。

事例1:【高知観光】未来観光NIN-NINの紹介ティザー動画

こちらは高知観光がコロナ禍に行った、新しい旅行サービスの紹介ティザー動画です。

NIN-NINという忍者型ロボットを通して、高知を旅行する人とリアルタイムで交流できるサービスを紹介しています。動画の冒頭では、暗い画面で鳴らされるBGMと、突然光る2つの目が視聴者をひきつけます。

視聴者がわかる情報は「コロナ禍でもできる新しい高知観光」というキャッチコピーと開始日だけです。そのため、期待とともに次のティザー動画が見たくなるでしょう。

引用:NIN_NIN ティザー動画

事例2:【株式会社バンダイナムコエンターテインメント】アプリ紹介ティザー動画

こちらはガンダムシリーズのアプリ紹介動画です。壮大でワクワク感をもたせるBGMが冒頭から流れます。実際のアプリ使用画面や、アニメーションキャラクターのカットを速いテンポで挿入し、視聴者を飽きさせない工夫が見られます。

最後は「クローズドβテスト 開催決定」の予告が入り、視聴者はいつテストが始まるのかワクワクするはずです。

引用:【ジージェネシリーズ最新アプリ】SDガンダム ジージェネレーション エターナル ティザーPV App Store /Google Play向け

事例3:【NUMAnimation】TVアニメ紹介ティザー動画

こちらは、新作のTVアニメを紹介するティザー動画です。

冒頭はほの暗い雰囲気ではじまり、BGMが何かのはじまりを予感させます。オープニングが終わると声優によるナレーションが入り、BGMが止まります。そしてサイレンのSEが視聴者をひきつけるでしょう。後半は短いカットとセリフが折り重なるように展開され、視聴者はどのようなストーリーなのか気になるはずです。

引用:TVアニメ『僕らの雨いろプロトコル』ティザーPV│2023年10月放送開始

事例4:【株式会社SUBARU】LEVORG紹介ティザー動画

こちらは新発売の自動車のティザー動画です。

冒頭は雰囲気のある暗い画面と、メーカーロゴを浮かび上がらせるシーンではじまります。最後まで自動車の全体は見せず、車体の一部だけを見せることでワクワク感を演出しています。

動画時間がわずか17秒でセリフなどもありません。しかし視聴者は「どのような車か全貌を見せてほしい」と期待するはずです。

引用:NEW LEVORG PROTOTYPE ティザームービー

事例5:【株式会社アドレクス】AD-REXの紹介動画

こちらは弊社制作の動画です。厳密にはティザー動画ではありませんが、冒頭数秒で視聴者の悩みを言語化し、見るきっかけを作り出している点で参考になるはずです。

実写と3Dアニメーションが融合しており、何ができるサービスなのかがイメージしやすく仕上げられています。3Dで制作されているため近未来感があり、雰囲気やBGMからも「かっこよさ」を感じるのではないでしょうか。ティザー動画に欠かせない「期待感」があります。

事例:広告効果測定ツールの営業資料動画アニメーション│アニメーション動画制作サービス【ムビサク】

ティザー動画のよくあるご質問

ティザー動画についてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

「ティザー」とはどういう意味ですか?
「ティザー」とは、英語の「teaser」をカタカナ表記にした言葉で「焦らす」という意味があります。情報を少しずつ提供することにより消費者をじらし、興味を引きつけるマーケティング手法の一種を指します。なお、日常会話やインターネット上で、情報を少しずつ公開することや、人をからかうことなどの意味でも用いられます。
ティザー効果とは何ですか?
ティザー効果とは、情報を小出しにして顧客の好奇心を煽る予告によって、期待感や話題性を高めるマーケティング効果のことです。ティザー広告では、商品やサービスの発売日や価格などの詳細情報を伏せ、音楽や映像、文字などの短い情報のみを公開します。消費者の好奇心を刺激し、期待感やワクワク感を高めていきます。
ティザー画像とは何ですか?
ティザー画像とは、ティザー広告の一種であり、商品やサービスの発売日や価格などの詳細情報を伏せ、イメージ画像やキャッチコピーなどの短い情報のみを公開することで、消費者の好奇心を刺激し、話題性や注目度を高めるのが目的の画像です。映画やアニメ、ゲームなどの新作発表や、新商品の発売などでよく用いられます。

まとめ

マーケティングにおいてティザー動画は重要な手法のひとつ

高速通信が可能な世の中になったことで、マーケティングにおいてティザー動画は重要な手法のひとつとなっています。効果的な動画に仕上げるためには、以下の制作手順を踏みましょう。

  1. ティザー動画の制作目的を決める
  2. ティザー動画の構成を決める
  3. 撮影・素材を制作する
  4. 編集して調整する

また効果的なティザー動画にするコツもまとめておきます。

  • 冒頭の数秒で視聴者を引きつける
  • 発売に近くなるほど配信を多くする
  • 期待感を演出する

上記のコツをふまえ、新製品のリリース時に視聴者のワクワク感が最高潮となるよう動画を制作していきましょう。

なお弊社でも低価格ながら高品質なティザー動画制作が可能です。様々な種類の動画を制作していますので、ぜひ一度ご相談ください。

また、ムビサクには豊富な動画制作の実績がありますので、こちらからご覧ください。

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