「自社の魅力を動画で伝えたいが、面白くするアイデアがわからない」「どうすれば面白い動画のアイデアが浮かぶだろう」と悩んでいる担当者様もいらっしゃることでしょう。
動画を活用したマーケティングが当たり前になりつつある現在、商品PRや採用活動のために動画を制作したとしても、面白い内容で差別化するのは容易ではありません。せっかくコストをかけて制作したのに受けが悪い場合、まるで企業に魅力がないかのようにとらえられる可能性もあります。
そこで本記事では、面白い動画の事例を示すとともに、アイデアを生むためのポイントについても解説していきます。ぜひ実際の事例をご覧いただき、あなたの企業の魅力が十分に伝わる動画を制作していきましょう。
なお紹介している動画は弊社制作ではないものも含まれますが、面白い動画のイメージをお伝えするために引用しています。
動画制作サービス「ムビサク」では企業向け動画の豊富な制作実績があります。動画制作を検討している方はぜひ一度お問い合わせください。
- 面白い動画のアイデア事例
- 面白い動画のアイデアを出すコツ
- 面白い動画をビジネスで活かすポイント
目次
面白い動画の事例〜商品紹介・PR編〜
商品やサービスを紹介するために制作された「面白い動画」の事例を、以下7つ紹介します。
- NTTコミュニケーションズ
- 日清食品株式会社
- 宝くじ公式チャンネル
- サンヨー食品株式会社
- かどや製油株式会社
- スマサテ株式会社
- 株式会社Gakken
それぞれ特徴を見ていきましょう。
NTTコミュニケーションズ | 15秒動画
NTTコミュニケーションズでは「ドコモビジネス」というサービスを動画にして紹介しています。
わずか15秒と時間は短いですが、社長と相撲の行司が登場するインパクトの強い動画です。サービスを導入する前の悩める社長に焦点をあわせつつも、軽妙な掛け合いが興味をそそります。サービスの訴求というよりも、サービス名を覚えてもらうために特化した面白い動画と言えるでしょう。
またBGMや効果音を使って臨場感のある映像に仕上げ、視聴者を引き込んでいます。
引用:ドコモビジネスに相談したから「こまったこまった編」
日清食品株式会社 | 30秒動画
日清食品株式会社はYouTubeにて「完全メシ」のCM動画を公開しています。
今話題のアニメーターを起用し、子どもや若年層にとって面白い動画となっているはずです。これは子どもや若年層が商品のメインターゲットと予想されるからでしょう。PRしたい商品・サービスのターゲットの年齢層によって「面白さ」の質を変えることも重要だとわかります。
引用:完全メシCM「そろ谷詳しいギャル 篇」30秒 / そろ谷のアニメっち
宝くじ公式チャンネル | 30秒動画
宝くじ公式チャンネルでは「ジャンボ宝くじ」のPR動画をYouTubeで公開しています。
「ジャンボ」という名前のとおり、登場するカフェの名前やおしぼり、メニューまでも「ジャンボ」にすることで笑いを誘っています。ユーモアだけでなく、「夢のよう」「限定」「5億」といった、宝くじを連想させる文言がセリフに入っているのが印象的です。30秒の動画ながら、入れるべき要素と面白さが両方とも感じられる動画に仕上がっています。
引用:ジャンボ宝くじ「開店」発売中篇(30秒)
サンヨー食品株式会社 | 30秒動画
サンヨー食品がYouTubeにて公開している「サッポロ一番シリーズ」の動画です。
この動画はティザーとしての役割があり、製品そのものの訴求は行なっていません。
ティザーは、マーケティング用語で「焦らす」という意味をもち、少しずつ情報を公開することで視聴者の関心をひく役割があります。
このティザーとしての動画は商品の具体的な内容を公開しないため、情報密度を濃くしにくいのでしょう。そこで登場する主人公を柴犬に設定し、さらに柴犬がしゃべっているかのような吹き替えを挿入することで、面白い動画にして視聴者を引きつけています。
引用:サッポロ一番「秋のひとてま荘」ティザー
かどや製油株式会社 | 1分動画
かどや製油株式会社は、主力商品「ごま油」の面白い動画をYouTubeにて公開しています。
この動画は音楽やダンスなどの「見た目の面白さ」ではなく、「ストーリーによる面白さ」で演出した作品となります。想定されるターゲットが主婦や年配の年齢層であり、落ち着いた雰囲気のCMにしたいという考えもあるのかもしれません。
ストーリーとしては、ごま油のファンである2名がこだわりによって口論となる内容です。この「ごま油」を長年愛用しているファンにとっては「そうだったのか!」となり、面白く感じられるでしょう。
引用:かどやの純正ごま油 WEB CM「ファンの声篇」ロングver
スマサテ株式会社|1分動画
1分で査定が完了する不動産のAI査定システム「スマサテ」のサービス紹介動画で、弊社制作の事例です。展示会の自社ブースで流すことで、来場者に足を止めてもらうことが狙いのため、サービス名である「スマサテ」を頻繁に織り込む構成にしています。
愛らしいロボットのキャラクターと活気のあるナレーションが面白さを引き立てています。また「無料で使える」という点や「賃料も価格も査定可能」などの訴求ポイントを明確にすることで、視聴者に伝わりやすい構成になっています。
事例:不動産査定システムのサービス紹介動画
株式会社Gakken | 2分動画
こちらも弊社が制作した事例で、Gakkenの絵本「ちっちゃな おさかなちゃん」をPRした動画です。
いわゆる「笑いが起こる面白さ」の動画ではありませんが、ストーリーを感じるアニメーションと雰囲気の伝わるBGMにより、視聴者の目を引きつける「面白さ」があります。
アニメーションは実写と異なり、伝わる情報を制限して視聴者に届けられるため、より集中して動画を見てもらえるでしょう。商品によってはアニメーションのほうが効果的なケースも多くあるはずです。
事例:絵本「ちっちゃな おさかなちゃん」YouTubeプロモーション動画
ムビサクでは様々な種類の動画を制作していますので、ぜひ一度ご相談ください。
なお動画制作について興味がありましたら、以下をご覧いただけると詳細がわかります。
面白い動画の事例〜企業紹介・採用動画編〜
企業紹介や採用動画として制作された面白い動画の事例を、以下4つ紹介します。
- 株式会社川邊組
- 滋賀県長浜市
- 西日本鉄道株式会社
- ソニーグループ株式会社
それぞれ一緒に見ていきましょう。
株式会社川邊組 | 2分動画
株式会社川邊組の採用動画は、「土木企業の採用」という面白さとは関係なさそうな内容を「面白い動画」に仕上げています。
軽妙な音楽と不思議な格好をした人物の登場からスタートするため、視聴者は「何がはじまるのだろう?」とひきつけられます。がっしりした体格のスタッフと、真っ白な作業員たちが踊る姿は、見ている人をクスッとさせるはずです。
しかし土木企業としての仕事への熱意やスタンスもしっかり盛り込まれており、採用につながる動画となっています。最新の動画ではないものの、視聴回数は23万回と非常に多く視聴されており、魅力ある動画であることを示しています。
引用:『レッツ!ドボクサイズ!』土木工事で筋肉ゲット!!土木工事カッコイイ!!土木工事の川邊組が求人募集中です!!
滋賀県長浜市 | 2分動画
滋賀県長浜市が職員採用のため作成した動画です。登場人物は長浜市に勤めるさまざまな職種の職員たちで、彼らがにこやかな表情でポーズをとる姿には、思わず視聴者も笑顔となるはずです。
声を出して笑うような面白さではなく、ひたむきに働く職員の姿を見ながら「微笑ましく感じる面白さ」がつまった動画と言えるでしょう。
なお作成は若手職員の手によるもので、手作り感があるところも市を守る人々のもつ誠実な気持ちにつながっています。
引用:【長浜市公式】長浜市職員採用PR動画~入庁後のイメージを膨らませよう編~
西日本鉄道株式会社 | 3分動画
西日本鉄道株式会社では、「沿線Runner」という企画を面白い動画にしています。
福岡県太宰府天満宮からスタートし、総勢28人のランナー(社員)が制帽をたすきがわりにつなぎ、43.6kmを走り切ります。シンプルなBGMのみで、テロップもほとんどなく、ひたすらランナーが走る姿しか映りません。
しかし社員=ランナーの制帽をつなぐ姿が、「場所と場所」そして「人と人」をつなぐ交通機関としての役割を連想させます。とくに説明がなくても「西日本鉄道株式会社は、人のつながりを大切にして仕事をしている」という企業理解につながるはずです。
途中で走り疲れたベテラン社員さんのかわりに、西鉄陸上競技部員が代走するところが面白く、ユーモアがあります。
引用:沿線Runner
ソニーグループ株式会社 | 3分動画
ソニーグループ株式会社では、ブランドコンセプトビデオをYouTubeにて公開中です。
家電メーカーとして有名なソニーですが、ソニーグループのアイデンティティ「テクノロジーに裏打ちされたクリエイティブエンタテインメントカンパニー」をモチーフにした動画です。ソニーの提供する様々な製品だけではなく、アーティストやクリエイターが登場するインパクトのある映像表現になっています。日本だけではなく世界に目を向けて、消費者と求職者の両方に対して、企業のブランディングをしています。
実写とアニメーションとCGが織りなす迫力ある映像は、最後まで目が離せません。
引用:ソニーグループ|ブランドコンセプトビデオ2023 | ソニー公式
上記のようなブランドコンセプトビデオについては、こちらの記事を参考にしてください。
また、企業PR動画の事例については、こちらの記事でも解説しています。
面白い動画のアイデアを出す4つのコツ
面白い動画を制作するためには、豊富なアイデアが必要です。しかし、簡単に思いつくわけではありません。ここでは、面白い動画を生み出すためのコツを、以下4つ紹介します。
- センスのいい動画を大量に見る
- 面白い動画の制作会社をフォローする
- 常識を疑って考える
- ギャップを使う
それぞれ詳しく解説します。
1:センスのいい動画を大量に見る
ある日突然、面白いアイデアが舞い降りることは稀でしょう。
大量のインプットを行い、日々悩んでいると、ふとした瞬間にアイデアが浮かぶようです。発明王エジソンでさえ、コツコツ科学誌を読み、大量のインプットを行っていたのです。したがって、大量の面白い動画を見ることで、自社の魅力を伝えられるアイデアを見つけられる可能性があります。
ただし、センスのいい動画を見ないと感覚が磨かれません。まずは上記にあげた11の動画を見てはいかがでしょうか。
2:面白い動画の制作会社をフォローする
あなたが視聴して「面白い動画だ」と感じたら、その作者や制作会社をフォローしましょう。そして同じ作者の動画を多く見ることで、センスを真似できるかもしれません。面白い動画の作者を追いかけ、大量のインプットを行いましょう。
パソコンにたとえれば、自分の「CPU」に真似したい作者のセンスを「インストール」するイメージです。またその作者がフォローしている動画制作者や制作会社をたどることで、さらによい作品に出会えるはずです。
3:常識を疑って考える
身の回りにある「常識」を考えて、その常識を裏切るストーリーを考えてみる方法です。
たとえば「社長とはスーツをしっかり着こなし、会社のためにまじめに働くもの」というイメージがあったとします。このイメージをくつがえす社長が登場すれば、視聴者は驚くはずです。
株式会社ダスキン東横あざみ野支店の会社紹介では、社長がアニメのコスプレで登場します。「社長がこのような服装でいいの?」と、視聴者は驚きながら動画を見るでしょう。
引用:ガンダム好き社長の「ちょっとありえない会社紹介」CM編
4:ギャップを使う
面白さには「緊張と緩和のギャップ」が必要と言われます。この「ギャップ」を使うことで、面白い動画を制作できるかもしれません。たとえば以下のようなギャップです。
- まじめそうな人が突然コミカルな踊りをする
- 体重が重くて動けなさそうな人が素早く動く
- 人柄が悪そうに見えた若者が非常に優しい行動をとる
こういったギャップにより、意外性が生まれるため、人は「面白い」「興味深い」と感じることがあります。
動画構成の考え方については、こちらの記事を参考にしてください。
面白い動画をビジネスで活かす4つのポイント
面白い動画を見た死傷者が「面白かった」で終わってしまうと、ビジネスにはつなげられません。ビジネスにいかすためには、何が必要なのでしょうか。ここでは以下4つのポイントに絞って解説します。
- ターゲットを明確にする
- 1動画1メッセージに絞る
- 冒頭で視聴者をつかむ
- アニメーションで幅を広げる
それぞれ見ていきましょう。
ターゲットを明確にする
ビジネスにつなげるためには、動画制作の目的を明確にしておかなければいけません。
面白い動画を制作することで商品のプロモーションにつなげるのか、または公式LINEへの登録につなげるのかなど、明確な目的が必要です。目的がはっきりしていれば、以下のように盛り込むべき内容が決まってくるでしょう。
目的 | 盛り込むべき内容 |
---|---|
商品プロモーション | 商品を購入するベネフィットやスペック |
公式LINEへの登録 | 登録特典の紹介や登録方法 |
YouTubeの再生回数を伸ばしても、自社のファンを生み出さなければビジネスとして成功とは言えません。目的を明確にしてから制作をスタートしましょう。
1動画1メッセージに絞る
面白くない動画の典型的なパターンが、何を伝えたいかわからない動画です。
わかりにくい動画にしないためには、ひとつの動画で伝えるメッセージをひとつに絞りましょう。メッセージがひとつであれば、たとえ15秒であっても面白さを加えた動画にできるはずです。
なおメッセージをひとつに絞りにくい場合は、細かく動画を分けて「〜編」や「〜ver.」として複数の動画を制作するとよいでしょう。
冒頭で視聴者をつかむ
小説家が最初の1行にもっとも時間をかけるように、動画制作も「冒頭の3秒」が大切です。
なお、YouTubeでは冒頭の2〜3秒で離脱されることが多いようです。最初の3秒で伝えたいことがわからなければ、視聴者は離脱してしまうでしょう。
そこで「どのようなサービスなのか」や「どのような会社なのか」を冒頭で伝えましょう。具体的には以下のような方法が考えられます。
- 数字を入れて伝える
- キャッチフレーズを伝える
- 見た目やBGMで「何が始まるのだろう」と思わせる
このようなポイントを意識すれば、視聴者の離脱を防げるはずです。
アニメーションで幅を広げる
アニメーションは日本人にとってなじみがあり、どの世代にも受け入れられやすいと言えるでしょう。実写と異なり、伝えたい情報をダイレクトに入れ込めるので、実はビジネスに向いています。商品説明であれば、実写ではできないオーバーなアクションも描けますし、実際の使い方をアニメーションで見せることも可能です。
またエフェクトなどの効果も、実写ではオプション料金が必要となる可能性もありますが、アニメーションでは不要です。表現の幅を広げるためにも、アニメーションの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
ムビサクでは様々な種類の動画を制作していますので、ぜひ一度ご相談ください。
また、ムビサクには豊富な動画制作の実績がありますので、こちらからご覧ください。
面白い動画のアイデアに関するよくあるご質問
面白い動画のアイデアについてのご質問はかなり多くいただきます。その中から、頻度の高いものへの回答をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
- 映像の参考を探すにはどうすればいいですか?
- 映像の参考を探すには、YouTubeや Vimeo などの動画共有サイト、映像制作会社やクリエイターの作品集、映像素材サイト、書籍や雑誌などを活用するとよいでしょう。とくに、YouTubeや Vimeo などの動画共有サイトでは、さまざまなジャンルの映像が公開されています。ターゲット層や目的に合わせて、参考にしたい映像を探すことができます。
- 動画ビジネスとは何ですか?
- 動画ビジネスとは、動画を制作・販売・配信・広告配信などを通じて、利益を得るビジネスのことです。動画の特徴を活かして、さまざまな業界で活用されています。動画ビジネスは、インターネットやスマホの普及により、近年急速に拡大しています。今後も、動画ビジネスの市場は拡大していくことが予想されます。
- 社内動画の効果は何ですか?
- 社内動画は、情報伝達の効率化、従業員エンゲージメントの向上、教育・研修の効率化、コミュニケーションの活性化など、さまざまな効果が期待できます。とくに、動画あれば、従業員の興味や関心を引きやすいため、理解度の向上や、従業員同士のコミュニケーションを活性化させる効果があります。
まとめ
面白い動画のアイデアを11の成功例とともに紹介してきました。最後にアイデアを出すコツについてまとめておきます。
- センスのいい動画を大量に見る
- 面白い動画の制作会社をフォローする
- 常識を疑って考える
- ギャップを使う
もっとも大切なことは、面白い動画を大量にインプットしておくことです。たくさんの情報を取り入れることで、面白いものが選別されて残るため、大量のインプットが欠かせません。まずは大量のインプットを行い、その中からあなたが「面白い」「センスがいい」と感じた動画を見つけましょう。
また、ビジネスでいかすコツは次のとおりです。
- ターゲットを明確にする
- 1動画1メッセージに絞る
- 冒頭で視聴者をつかむ
- アニメーションで幅を広げる
自社で動画を制作する場合は、上記のコツをふまえて制作していきましょう。
もし自社での制作は難しい、と感じる場合は弊社でも動画制作を行なっております。価格を抑えながら高い品質の動画制作が可能です。
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